ピースボートは1995年の阪神・淡路大震災以来、国内だけではなく世界各地で災害支援を行っている日本のNGOです。
このピースボートが母体となって、東日本大震災の災害支援の際に今のPBV (ピースボート災害支援センター) が設立されました。
これまでに海外24ヵ国以上、国内では65以上の地域で災害支援活動を行っています。
地震、洪水、大雨などの自然災害が多い国に住む日本。そんな土地に住んでいる日本人だからこそ知る災害の怖さ、対策、支援のカタチ。
ピースボート災害支援センターの災害支援を見ると、そういった「日本ならではの支援のカタチ」がよく見て取れます。
【日本は日常的に災害のリスクにさらされている】台風、地震、大雨、大雪など、日本は災害が起こりやすい風土
国土技術研究センターのデータによると、世界全体と比較した日本の災害発生割合は、マグニチュード6以上の地震回数は20.8%、活火山数7%、死者数0.4%、災害被害総額18.3%という風に、日本の国土面積は世界のたった0.25%であるにもかからわず、災害率が非常に高いことがわかります。
【過去の活動でみえる日本ならではの支援のカタチ】2015年のネパール地震の際には、日本が持つ災害支援のノウハウを現地スタッフに伝える
ピースボート災害支援センター (以下PBV) が非常に「日本らしい」、または「日本にしかできない」支援を行った代表的な例として、2015年におけるネパール地震の支援が挙げられます。
ここで、PBVは東日本大震災以降に日本国内で実施してきた「災害ボランティアトレーニング」を現地のパートナー団体対象に行いました。
この研修のカリキュラムは以下のようになっています。
- “災害”ボランティアについて
- リスクマネージメント
- セルフマネージメント
- セルフケア
- 傷病対策
- 行動規範
- ボランティアコーディネーション
- ケーススタディ
- アクションプラン作成
災害支援、そしてその後の復興活動は非常に長い道のりです。こういった「未来につながる」活動を行うことで、現地の人々が自主的に支援活動を行えるようになります。
災害の怖さと復興の難しさ、その両方を良く知る日本人だからこそできる、先を見据えた素晴らしい支援活動だと思います。
次回はピースウィンズジャパンについて紹介していきます。